
愛知県名古屋市は東京、大阪に次ぐ日本の大都市と言われています。愛知の観光名所と言われれば、まず多くの人が名古屋城を挙げるでしょう。しかし、それ以外の観光名所を訊ねられれば、すんなり答えられないという人も多いようです。
トヨタ自動車や中日ドラゴンズがクローズアップされがちな愛知県ですが、他にも魅力的な観光地はたくさんあります。今回は愛知県のおすすめ観光スポットを紹介します。
名古屋城
金のシャチホコで有名な名古屋城は、名古屋のシンボルといえる観光名所です。現在の名古屋城は1959年に再建されたもので、最初の名古屋城は1609年に徳川家康によって建てられました。名古屋城本丸御殿は第二次世界大戦の空襲で焼失した施設の1つですが、2018年6月に再建されて一般公開されるようになりました。
城内には竹林豹虎図などのさまざまな重要文化財が展示されています。実物大の金のシャチホコも飾られており、観光客に人気の撮影スポットになっています。名古屋城へのアクセスは、公共交通機関を利用するなら名城線 「市役所」の7番出口から徒歩5分です。
車を利用する場合は、名古屋高速1号楠線 「黒川」 出口から南へ8分、もくしは名古屋高速都心環状線 「丸の内」 出口から北へ5分になります。
徳川園
徳川園は尾張藩二代藩主徳川光友の隠居所に作られた日本庭園です。池泉回遊式の庭園で、江戸時代に流行していた大名庭園と同じ様式になっています。大曽根の滝、龍門の滝、龍仙湖など園内は豊かな水を湛えた風景になっています。
文化財にも指定されている建物もあり、秋になると庭園の木々がきれいに色づきます。名古屋城から3kmほどとそれほど離れていないので、名古屋城と一緒に観光に訪れる人も多いようです。
トヨタ産業技術記念館
トヨタ産業技術記念館は日本が世界に誇る自動車メーカートヨタによって設立されました。日本の工業発展の歴史を保存しながら、次世代を担う若者たちにモノづくりの大切さを知ってほしいという理念のもとで経営されています。
トヨタグループの創始者の豊田佐吉氏が発明した「環状織機」は記念館の理念の象徴として展示されており、大正時代の工場を利用しているので館内には紡績機械がずらりと並んでいます。もちろん、自動車に関する展示もあります。
自動車工場をモチーフとした展示場では自動車の原理や生産技術、トヨタの歴代の自動車が並んでいます。金属加工のコーナーもあるので、訪問者はモノづくりの楽しさを体験できます。アクセスは公共交通機関だと名古屋本線「栄生駅」から徒歩3分、もしくはJR「名古屋駅」からタクシーで5分になります。
車の場合、名古屋高速6号清須線「明道町出口」から5分程度、または名古屋高速都心環状線「丸の内出口」から10分程度です。
明治村
明治時代の建築物は、日本近代文明の礎としての歴史的価値、また西洋風の外観をした芸術的価値があります。時代の流れとともに明治の建築物は震災・戦火・都市開発などで数を減らしていくことになるのですが、それを保護しようという動きもあり、谷口吉郎博士と土川元夫氏の協力のもとに明治村が創設されました。
敷地内には13の重要文化財や多数の近代化産業遺産群に指定されている建物や道具があります。園内には明治時代の文化を体験するコーナーや食事処や喫茶店、土産物屋もあるので、歴史保存資料館というよりはテーマパークと言えるでしょう。
体験コーナーで特に人気があるのが「ハイカラ衣装館」です。明治時代の服装に着替えての記念撮影ができます。アクセスは、名鉄「犬山駅」から明治村行のバスが出ているのでそれに乗車してください。
犬山城
犬山城は天守が築城当時から現存しており「現存天守12城」のひとつに数えられています。また犬山城の天守は国宝にも指定されています。城内に入場することができ、入場料は一般550円、小中学生110円、ほかにも犬山城と他の観光地に入場できるセット券もあります。
入母屋破風、唐破風、石落としなど当時の建築構造を間近で確認でき、最上階の廻縁からは名古屋の街を一望できます。最寄り駅は名鉄「犬山遊園駅」ですが、城下町の風情を楽しみながらお城を目指すには名鉄「犬山駅」で下車して徒歩で進むのがおすすめです。
レゴランド・ジャパン
レゴランド・ジャパンはレゴ社が開設したテーマパークです。レゴブロックをモチーフにした数多くのアトラクションがあり、子供から大人まで楽しめます。レゴブロックを使った展示物もあり、日本の主要都市をレゴブロックで再現したミニランドは小さい子供に人気です。
営業時間は10:00~17:00時、チケットはオンラインで購入可能、年間パスポートもあります。
大須
名古屋の商店街「大須」は、若宮大通り、伏見通り、大須通り、南大津通りの4つの通りから成ります。大須には1,200の店舗や施設があり、県内外から来た大勢のお客さんでにぎわっています。大須はいい意味で一貫性がなく、老舗っぽい雰囲気のお店があるかと思えば、近くに南国テイストの飲食店がありと、混ざりあった国際色があふれています。
「大須大道町人祭」「夏祭り」「世界コスプレサミット」と商店街を挙げてのお祭りが開催される時期は、商店街のにぎわいは最高潮に達します。大須エリアの西側には大須観音があり、大須を訪れた記念に参拝する人の姿もあります。
大須は鶴舞線「大須観音駅」と名城線「上前津駅」に挟まれる形に位置するので、訪れるのでしたらこの2駅のどちらかで下車するのがいいです。
東山動物園
東山動物園は日本最大級のゾウ舎や、人と鳥を隔てる柵がないボードホールなど見どころ満載の動物園です。特に人気があるのはコアラ舎、意外にもコアラのいる動物園は全国でたった8箇所しかないのです。東山動物園ではガラス越しに愛らしいコアラを見ることができます。
2018年9月6日に新しくゴリラ・チンパンジー舎がオープンし、ますます見どころが増えています。開園時間は9:00~4:50、休園日は毎週月曜日と年末年始です。なお、月曜日が祝日または振替休日の場合は、その直後の休日でない日が休園日となります。
入園料は高校生以上が500円となります。アクセスは公共交通機関を利用すると東山線「東山公園駅」で下車、3番出口から徒歩3分ほど、もしくは東山線「星ヶ丘駅」の6番出口から徒歩7分ほどになります。車の場合は、東名高速道路「名古屋インター」より県道60号線を西へ約15分、名古屋高速「四谷出口」より一般道を東へ約10分です。関連情報|名古屋ホテル